a farewell note by radiohots

2019年10月にYahoo!ブログから移行しました。

『A MOON CHILD IN THE SKY』/天野月子~この世界はまるで 果てなき空中サーカス~

日本が誇る女性シンガー・ソングライター天野月子
1年8ヶ月振りの4thアルバム降臨。

当初は、某女性シンガー・ソングライターと比較されるきらいがあったが、
作品を重ねるごとに、そのオリジナリティは飛躍的に向上している。

彼女に最初に触れたのは2ndアルバム「メグライオン」。
序章から攻撃的な音ぶん回しで、度肝を抜かれた。
以来彼女の虜となった。

本作は、先行シングルから買い漁っていて、遡って聴いていった前作までとは違い、
私にとって、まさに「待望」の作品と言えた。

とりあえず1回通して聴いた感想。
トータル的には前作『天龍』に迫る勢い。
シングル「イデア」で見せたポップの極み。
シングル「翡翠」で見せた肉声の魅力。
シングル「聲」で見せた儚さと光。
それぞれが見事なまでにアルバムのスパイスとなり、全体のレベルを引き上げている。
特に終曲「花冠」は、儚く、切ない歌詞とは裏腹にヒートアップして行くバックミュージックが
印象的なナンバー。涙モノである。
(べた褒めやなぁ)

それと、忘れてならないのは、アルバムタイトルである
「A MOON CHILD IN THE SKY」
⇒「空(天)の月の子供」
そう、天野月子である。
これは意図的にしろ、自身が完璧にオリジナリティ溢れる音楽家として
飛躍した証拠ではないだろうか?

未だ彼女に触れていない方々、
本作は間違いなく傑作の部類に入るので、是非お聴きいただきたい。

ちなみに、クレジットに載っていないシークレット・トラック。
こういった彼女の遊び心も魅力のひとつである。

『A MOON CHILD IN THE SKY』/天野月子
1. A MOON CHILD IN THE SKY
2. Devil Flamingo
3. JOKER JOE
4. イデア (A Moon Child mix)
5. Stone
6. 翡翠 (A Moon Child type)
7. 1/2 -a half-
8. 聲
9. 砂糖水
10. パレード
11. 博士と孔雀
12. 花冠