重箱の隅をつつくような極東の音楽レヴューへようこそ。
本日はB-T関連音源として、Wild Wise Apesの『3rd world』を。
このアルバムのレヴューやってるの私だけじゃないのか?
という自負があります(えっへん)。
Wild Wise Apesとは、ボーカル担当の安田忠夫、もとい(笑)、元ROGUEの奥野敦士と、
BUCK-TICKのベーシスト、永遠の少年・ユータこと樋口豊からなるユニット。
本作は、バンド名のようなワイルドな曲調を売りに聴き入れ易い内容になっている。
ただ細かく言ってしまえば、楽曲の殆どを奥野が手掛けていることから、
樋口の存在が、奥野ソロのサポートのような印象が残るのもまた事実。
しかしもう少し寛大な目で見れば、樋口が10年以上のキャリアを持つBUCK-TICKから
ようやく離れ、独自路線を歩み始め、尚且つ、奥野との連名ながら初めて(?)
作曲を行なっている部分にこそ、このアルバムの真の意味があると言える。
どの程度まで樋口が絡んだかわからないが、02などは、疾走感溢れる
ノリのいい抜群のロックナンバーである。
Wild Wise Apesで培った能力を、BUCK-TICKに於いても大いに活かして頂きたい。
ユータ作曲であっちゃんが唄うなんて構図も、今ならかなり新鮮だし。
あと寿ぶりに詩も見てみたい。なんつって。
『3rd world』Wild Wise Apes
01. Prologue~sunrise~
02. industrial sex(*)
03. カエル
04. 真夏の昼下がり
05. 遠いシンフォニー
06. 悪魔になった天使のブルース(*)
07. 哀しい未来
08. HIT MAN(*)
09. 空しい顔で吠える犬
10. 3rd world(*)
11. Epilogue ~sunset~
(*)は、樋口作曲