a farewell note by radiohots

2019年10月にYahoo!ブログから移行しました。

「RENDEZVOUS~ランデヴー~」/BUCK-TICK

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進化型「原点回帰」


ひさびさのシングルはBUCK-TICKに新たな光をもたらした。
近年に類を見ないほどのポップ性を抱きながらも、
現在最大限に出し得る「バンドサウンド」という形であっさりと体現してしまった。
回帰ながらも進化を見せる。これが今のBUCK-TICKだ。

RENDEZVOUS~ランデヴー~」

思わせぶりなイントロから一気に突き抜けたバックコーラス。
そして終盤に至るまで実に丹念に仕上げられている。
近年顕著だったシンセサウンドは影を潜め、飽くまでバンドサウンドにこだわっている。
櫻井の歌詞はストレートでありながらも独特の深みも残している。
今、まさに今この「時」にこの「音」を出せる彼らのポテンシャルは計り知れない。

「MY EYES&YOUR EYES」

カップリングにはデビューアルバムに収録された本曲をセルフカバー。
今の解釈で見直せば、自然と行き着く展開である。
随所随所でコード進行も変えていて、ある種の「違和感」を出しつつも、
やはり原曲のメロディアスな展開はしっかりと息づいている。
今の手法でセルフカバーに着手すれば、所謂埋もれた曲も復活し得る。
そんなほのかな期待を持ってしまうことうけあいだ。


デビュー20周年で到達した新たな世界。
これであと20年は大丈夫だろう。