a farewell note by radiohots

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『SYMBIONT』/SOFT BALLET~稀有な交点~

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日本が誇る低音の魔術師  :遠藤遼一
唯一無二の鍵盤上のダンサー:森岡
破壊の美学提唱者     :藤井麻輝

この三人をして、人は「SOFT BALLET」と呼ぶ。

恒常的に交わることの無い三つの巨星。
数少ない交わりの地点に生まれたのが、
7年振り、2002年発表の『SYMBIONT』。
ソフバ史上最も評価されるべき作品ではないだろうか?

7年振りの交点を見出した『SYMBIONT』。
それに先駆け放たれたシングル「メルヘンダイバー」は、
過去の彼等の活躍を知るものならば、あまりにも
腰抜けな作品だったかもしれない。
しかし、その迷いは『SYMBIONT』の序曲「BIRD TIME」にて解消される。
endsでのキャリアを、ほぼそのまま持ち込んだ遠藤の表現力、
また、森岡・藤井両人も、7年もの月日の間に向上したパフォーマンスを
如何なく発揮している。
気が付けば、他のどの作品よりも交わっている感じがする。
不可思議なジャケット写真が、「3人の顔の合成」
ということからもそれが伺えるだろう。

SOFT BALLETの入門盤とは言えないが、
次作にして最終作、そして傑作である『MENOPAUSE』への伏線、
という観点で考えればまさしく必携の一枚!

『SYMBIONT』/SOFT BALLET
01 BIRD TIME
02 JIM DOG
03 BABEL
04 メルヘンダイバー
05 TOO FAT TOO UGLY
06 OUT
07 FINE TRAIN
08 DEAD-END GAZE
09 LOVE JUNK
10 F・A・C・S
11 PEACEFUL DAY