a farewell note by radiohots

2019年10月にYahoo!ブログから移行しました。

『4 PLUGS』/THE MAD CAPSULE MARKET'S

ある日私が誰かに
マッド・カプセル・マーケッツっていいよね!何から聴けば良いのかな?」
という問いを受けたならば、
おそらく『4 PLUGS』を薦めると思う。
何故ならば、コレを境に二分される要素を無駄なく補完出来ているから。
ここで言う「二分」は、
例えば「アナログとデジタル」、「光と影」、「創造と破壊」
など、いろいろと定義付けが出来るが、
敢えて言及しないでおきたい。
(聴く人の判断にお任せするということです)

根本的な土台は揺るいでいないのだが、
今尚劇的に音楽性を変貌させるマッドの存在は、
驚異的なものである。
その中でも『4 PLUGS』は、現在のマッドの存在を決定的なものにした
第一次集大成だと感じる。
のちに繰り広げられるデジタルとの接近も見て取れるし、
これ以前に見せた退廃的な世界観も健在している。

序曲「POSSESS IN LOOP」の第一音で私は打ちのめされた。
エレキベースという楽器のイメージを、良い意味で打ち砕いた
ベース:TAKESHI(当時CRA\)のアプローチは凄いの一言。

というわけでこの『4 PLUGS』
B-T入門者に『Six/Nine』を薦めるのと同じ感覚で
オススメしたい(どういうこっちゃ)。

ちなみに本作は、ENDSでも知られるギター:ISHIGAKIの最後の参加作品。
また、プログラミングとして、現ラルクyukihiroが参加している。
こういう視点から見るのも味わい深いのではなかろうか。

『4 PLUGS』/THE MAD CAPSULE MARKET'S
01 POSSESS IN LOOP
02 CRACK
03 神 歌  KAMI-UTA
04 RUST OFF SYSTEM
05 WALK !
06 ノーマルライフ
07 ANOTHER PLUG
08 消 毒  S・H・O・D・O・K・U
09 A・S・M・I・A・S・B
10 PGM ON
11 DON'T SUSS ME OUT
12 DESTRUCTION AT THE DOOR
13 O・U・T