a farewell note by radiohots

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『殺シノ調ベ This is NOT Greatest Hits』BUCK-TICK~発展的再構築~

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1992年発表の6th(註:公式HP上)。
本作は所謂ベストアルバムにあたる。
しかし、ただ過去の音源を羅列するというものではなく、
彼らのその時点での技量・コンセプトをもって、過去音源を新たに再録音している。
こういった点を見ても、B-Tの音楽に対する取り組み方が、他とは異なっていることを思う。
過去の懐古を思う間もなく、本作全体を包む雰囲気は、既に次作へ向いている。
彼らは決して歩みを止めない…。

より強力に進化を遂げた「ICONOCLASM」。
全くの別曲として生まれ変わった「M・A・D」。
また、計算し尽くされたメドレー形式で展開される、
「IN HEAVEN」~「MOON LIGHT」と
「TABOO」~「HYPER LOVE」。
どこを切っても斬新かつ新鮮に聴くことが出来る作品。

ちなみに私のお気に入りは、「悪の華」。
本曲は都合3バージョン(シングル、『悪の華』、『殺シノ調ベ』)
存在するが、本作のバージョンが何よりも好み。
櫻井の声量・表現力UPを中心に、全体的にパワーアップしている。

『殺シノ調ベ This is NOT Greatest Hits』BUCK-TICK
01.ICONOCLASM
02.悪の華
03.DO THE “I LOVE YOU”
04.VICTIMS OF LOVE
05.M・A・D
06.ORIENTAL LOVE STORY
07.スピード
08.LOVE ME
09.JUPITER
10.IN HEAVEN
11.MOON LIGHT
12.JUST ONE MORE KISS
13.TABOO
14.HYPER LOVE