a farewell note by radiohots

2019年10月にYahoo!ブログから移行しました。

某球団考察~たぶん今までで一番ダークネス~

本稿を書くにあたり断り事項がひとつ。
私は現在ジャイアンツファンではない。
しかしここ数年の没落を見ると、同時に日本野球界全体の没落にも
繋がりかねない重大な事象だと感じた。
ここで私なりの考えをまとめて、改めて日本野球界の復興を望みたい。
特に「強い巨人」を望んでいるわけではない。

06年シーズン

シーズン序盤はまさに快進撃という印象だった。
そう、神懸り的なまでに。
しかし、神は長く居座ることはなかった。
要因をいくつか挙げてみよう。

1.相次ぐ主力選手の離脱
とにかく怪我人が多かった。
名前を聞けば誰でもすぐ分かるような球団の「顔」ともいえる選手が
次々と離脱していった。
キャンプが特段ハードだったという印象もない。
要は自己管理の問題になってくると思うが、意識を強くしていけば
この辺は改善されてくると思う。
自惚れなんて排除しろ。

また、シーズン後には、桑田・仁志という「生え抜き」の退団があった。
精神的支柱を担った存在がいなくなるのは、結構ダメージがあるのでは?

2.投手陣空中分解
まさに計算が狂った、というだけで済まされてしまうのか。
投手陣においても例外ではなく空中分解。
木佐貫は本年もブレーキ。
福田の神懸りセットアッパーも序盤のみ。
そして、「心ここにあらず」の上原。
投手陣の意識もバラバラな印象だった。

3.その中での「収穫」
と、マイナス点しか見付からない感じであるが、勿論収穫もある。
まず内海。彼の今シーズンの12勝は大いに評価できる。
反面負け数も多いが、これはいかにチームを引っ張ってきたかの表れだろう。
「計算できる」選手に飛躍した。来期は軸として考えても良いだろう。
そして二岡。離脱選手が多い中でひとりだけ全試合出場というのは
敬服に値する。こちらは来期リーダーとして更なる活躍が望まれる。

4.ではどうすればいいのか?
あくまで素人なので願望も含めた考察。
3では述べなかったが、所謂「生え抜き」の若手がシーズン中に散見された。
その中には非常にポテンシャルも高く、いずれチームの「顔」となる逸材もいる。
しかし、長い球団の歴史を鑑みても、「顔」として定着するのには、
最低でも2~3年はかかるだろう。
それまでは、しっかりと自分を持って活躍してほしい。
首脳陣の育成面での手腕というのも重要な要素だと思う。
誰かを獲ってる暇と金があるんだったら、もっと育成面にも目を向けて欲しい。

まだまだ「若手の台頭」よりも「中堅・ベテランの胡坐」という状態が強い。
 「若手の台頭」=「チームの台頭」
という観点で見れば、やはり強靭なチームになるには2~3年かかるのではないか?
だが3と先述の提言を考えて、来期からは
「3位になる野球」をすればいいのだから、決して難しい課題ではないと思う。

5.ミエナイチカラ
実は私が一番懸念しているのがコレなのだ。
それは原辰徳
第1次政権時代は、選手時代にも似たハツラツとした印象だったが、
今期からの第2次政権においては、言動も含めて、
「見えない力」に操られているように感じた。
結果、采配面でも某名誉監督直伝の「自由」が束縛されていた。
私のイメージする「原辰徳」が「原辰徳」として認識することが出来なかった。
軋轢か圧力かなんだか知らないが、彼本来の持ち味が損なわれている限り、
飛躍はない。