a farewell note by radiohots

2019年10月にYahoo!ブログから移行しました。

MP3 VS AAC

MP3『エムピースリー』
映像データを圧縮させるMPEG-1で用いられている音声圧縮技術の1つ。
正確にはMPEG-1 Audio Layer-IIIというもの。
通常は、この技術を用いて作成したファイル形式の呼び名として
一般的に使われている。
圧縮なしで音声をデジタル化した場合と比較すると、約10倍の圧縮率を誇る。
Mac OSでも、iTunesなどで変換した楽曲ファイルの形式として利用されている。
AAC『エーエーシー』
1997年に、MPEG-2規格に含まれる音声圧縮方式ISO/IEC 13818-7として
国際規格になった音声圧縮の方式。その後、MPEG-4でも音声圧縮の基本技術になった。
インターネット上の音楽配信サービスやBSデジタル放送、地上波デジタル放送などで
用いられている。MP3の約1.5倍の圧縮効率で、音質はMP3より良いといわれている。
現行のiPodiTunesではAACをサポートしている。
※ともにMac Fan付録『Macintosh用語辞典2007』より抜粋

今や圧縮形式のスタンダードとなっているMP3。
私も楽曲をiPodに入れるときにはMP3変換を基本としている。
AACというものには前々から興味はあったが、
「MP3の約1.5倍の圧縮効率で、音質はMP3より良いといわれている。」
という一文を目にし、非常に気になってしまうこととなった。
「ほう、ならば検証でもしてみようか。」
上記の通り、iPodiTunesともに標準機能としてAAC変換は可能だ。
今まであまり操作したことのない「環境設定」をチェック。
あまり迷うことなく設定は完了。

比較検証のためには少しでも条件を同一にする必要がある。
私が普段MP3に変換する際のビットレート(圧縮に関わる重要な数値。今回は詳細は割愛)
を「160kbps」に設定している。
iTunes上では「128kbps」を標準音質、
「192kbps」を高音質としている。
128kbpsは原音を再現できる最低ラインの数値となっている。
192kbpsはそれよりもさらに忠実に再現できるがその分ファイルサイズが大きくなる。
もちろんこれらの数値の上限下限はまだまだあるが、
私の場合、このラインを基準として、そのほぼ中間に位置する「160kbps」という
数値に落ち着き、音質面でもそれほど問題なく聴くことができている。
今回、AAC変換をするにあたり、この数値に合わせてビットレートを「160kbps」とした。
AACの拡張子は「.m4a」
ファイルサイズの方はMP3とさほど変わらないように見えるが、
「1.5倍の圧縮効率」を考えれば多少は少なめになっているのだろう。
問題は音質面となってくる。。。

今回の検証ソースは、鬼束ちひろの「月光」(from 『インソムニア』)
変換したAACiPod落とし込んでイヤフォンでの試聴。

CDで聴いたときの「みずみずしさ」が残っている。
ボーカルにかかるリバーブ成分が損なわれることなく再現されているように思われる。
彼女の特性である、高音域の伸び、低音域の粘り、ともに最低限のレンジを保っているように
感じる。オケ自体も楽器数が少ないため、彼女のボーカルがより際立ち、
総じて「みずみずしさ」は保たれている。
ふと検証にあたってこの楽曲にしたのだが、かえって良かったのかもしれない。
所謂バンド系にしてしまうと、比較が困難になるのではと思ったからだ。

その他、数点のソースで試してみたが、音質面では及第点だ。
現在はMP3に替わって自身の標準の変換形式になりつつある。
最大の問題点は、上述のソースでのMP3との比較を行なっていないことだ。
(↑駄目じゃん?)
この点については、もう少し検証をしていきたい。
時間があれば。









な~んて、専門家みたいなことを書いてしまった。。。