a farewell note by radiohots

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『MEG LION』/天野月子

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時代を担うシンガー・ソング・ライター:天野月子
楽曲中に時折見せる「負のオーラ」に釘付けだ。

彼女の代表作といえば、メジャーデビューシングル「菩提樹」であり、
評価の高い楽曲である、というのが所謂定説のように唱えられている。
それは決して間違いではないし、素直に認めたい。
しかし、私の中で彼女の代表作といえば「人形」であり、
それを包含した2ndアルバム『MEG LION』なのである。
当然の如く個人差の出てくる部分ではあると思うが、
この作品に出逢っていなければ、現在のような天野フリークには
成り得ていない・・・。

「人形」を初めて聴いたとき、
「ヤバイ」というキーワードが過った。
この場合、意味合いとして2通りあり、
1.楽曲のクオリティの高さに対するヤバイ
ということと
2.何故このアーティストを知らなかったんだ、という自分に対するヤバイ
ということが挙げられる。
とりわけ2については衝撃的で、素晴らしい作品に出逢えた恩返しとでも言わんばかりに
前後の作品を買い漁ったほどだ。
こういう感覚に陥らせてくれるアーティストはなかなか居ない。

彼女は所謂「個性派女性シンガー・ソング・ライター」という
カテゴリーに分類される。
それ故、幸か不幸か、先駆ともいえる某女性アーティストと比較されるきらいがある。
なんとも悲しい話だ。
だが天野本人は、そんな周囲の声もお構い無しに独自の世界観を展開する。
某アーティストを敢えて真似てみる、というようなフェイクを織り交ぜつつ・・・。
とりわけ本作『MEG LION』まではそういった手法を多用しているようにも見えるが、
以降の作品においては完全にオリジナリティ溢れる楽曲群をドロップしてゆく。
もう真似なんて言わせない。

そういったことも含めて、本作『MEG LION』は天野にとっても重要な作品ではないだろうか?
ハードロック、ダンスミュージック、極上のバラード・・・
天野月子の本質を知る上では、まず本作をオススメしたい。

『MEG LION』/天野月子
01: 人形(Meg Mix)
02: 日曜日
03: ダンデライオン
04: 時計台の鐘
05: 羊
06: 銀猫
07: ライオン
08: pigeon
09: トムパンクス
10: クレマチス


そして今年、新たなる伝説が始まる・・・。

5月31日シングル5枚同時リリース

デビュー5周年を迎えた天野のささやかなプレゼント。
今後も我々を楽しませて欲しい。

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「烏」
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「梟」
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「ウタカタ」
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「風船」
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「混沌-chaos-」