a farewell note by radiohots

2019年10月にYahoo!ブログから移行しました。

『XO(エックス・オー)』/Elliott Smith

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自分の所有音源を集計の結果、
記念すべき洋楽300作品目となった本作。
(恐らく誤差あり・・・)
ここ最近の私に多大なる影響を与えてくれた逸品。

エリオット・スミス
音楽ジャンル的にはBECKなどと共に「オルタナティブ・ロック」の代表格とされているが、
紡ぎ出されるメロディは、アコースティック・ギター主体ということも相俟って、
6~70年代のフォーク辺りの匂いを感じた。

とにかく日本人にとって理解に時間を要する英語詩にもかかわらず、
その印象的なメロディが耳に残る。
そう感じたあとに英詩(および訳詞)に目を通すと、これまた切ない。
なんというか、今の自分の心情的にはこういった胸にぐっと来る音楽は大当たりだ。

『XO(エックス・オー)』はエリオットにとっての出世作
私は次作『figure 8』からのリスナーだが、
『XO(エックス・オー)』のほうが切なく、叙情的な印象を残している。
特に「waltz #2 (xo)」は語り継がれるべき傑作だと思う。
思わず涙が零れそうになったほどだ。
是非、聴いて欲しい。

彼のレコーディング・スタイルは極めて宅録(自宅録音)に近い印象がある。
時に(いやむしろ総体的に)音が素朴に、そしてひたむきに感じられるのもその要因だ。
日夜宅録に励んでいる私の琴線に触れたのも自然な流れだったのかも知れない。
常日頃突飛な発想で他人を驚かそうと考えていた私の考えは、
本作の前に脆くも崩れ去ったと言っていい。
「自分の拙い歌声でも他人の心を動かしたい」
いつしかそう考えるようになっていた。
その成果が最近限定記事で公開した例の曲なわけだ。
これからも彼にはいろいろ学ぶことがありそうだ。






だけど彼はもうこの世にはいない。

詳細はよく分からないが、自殺だそうだ。(2003年没)

非常に残念だ。


でも、ここに貴方の音に揺り動かされた男が居ることを天国で見てくれてたら幸いだ。

ありがとうエリオット。
そしてこれからもヨロシク。
この場を借りて感謝したい。


『XO』/Elliott Smith
01.sweet adeline
02.tomorrow tomorrow
03.waltz #2 (xo)
04.baby britain
05.pitseleh
06.independence day
07.bled white
08.waltz #1
09.amity
10.oh well,okay
11.bottle up and explode!
12.a question mark
13.everybody cares,everybody understands
14.i didn’t understand
15.miss misery *Japan only bonus track