a farewell note by radiohots

2019年10月にYahoo!ブログから移行しました。

『山羊王のテーマ』/タイガーフェイクファ

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TIGER FAKE FUR」
はて、新しいバンドが登場かな?
と思われる方もいつだろう。

実はコレ、あの(!)川本真琴の別名義でのユニット名なのだ。

御存知ない方のために補足しておくと、
彼女は2006年1月に自身のホームページにて「川本真琴」としての音楽活動を終了することを発表している。
つまり本作は「川本真琴」名義での活動を捨て、新たに
タイガーフェイクファ」名義での活動を高らかに宣言すべく産声を上げた作品なのだ。

とまぁ大袈裟に言ってはいるが、収録曲のその大半が
今回までリリースがなかった空白の5年間で作り上げられているもの。
しかしながらどの曲も無駄な力が入っておらず、
川本真琴」の本質を窺い知れる仕上がりと言える。
さながらデビュー初期を彷彿とさせる、とでも言えようか。

川本真琴」名義のラストアルバム『gobbledygook』は
非常にバラエティに富んでおり、隠れプログレ?和製ケイト・ブッシュ
さまざまな形容で括れる傑作であった。
実はそうした多彩さが、彼女のその後の活動において、
なんらかの足枷になったとは言えないか?
事実これを境に表立った活動を見せることはなかったのだ。
(あくまで表ね)

今回のリリースにあたり、
歌手「川本真琴」は一度リセットさせる必要があった。
いやむしろ彼女自身もそれを望んでいた。
本作の帯に記載されている彼女のコメント
「だいたい私は格好つけなのでまずそれをやめて生きたい」
がそれを物語っている。
結果、『gobbledygook』とは全くベクトルの異なる新たな傑作がドロップされるに至った。

随所に盛り込まれた「遊び」
吉田戦車との奇跡のコラボレーション。
まったく新たなアーティストがデビューした、と言ってもいい。
今後もますます眼が離せない、注目のアーティストだ。


ありがとうまこっちゃん
勇気と元気が出てきました。
遅ればせながら感謝です。
オレももう少し頑張ってみるYO!


『山羊王のテーマ』/タイガーフェイクファ
01:山羊王のテーマ
02:やさぐれヤーさんのテーマ”ドルフィンブルース”
03:成城学園前の歌
04:山羊王のテーマ(カラオケ)