a farewell note by radiohots

2019年10月にYahoo!ブログから移行しました。

『THE JOSHUA TREE』U2 ~初の洋楽紹介~

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ギターって面白いなぁ、と思わせてくれる人がいる。
U2は私にとってそう思わせる要素を持ったアーティストである。

カート・コバーンやトム・モレロを好み、テクニックを轟音と奇抜なアクションで
塗り固めた大学時代。
会社員になり、ジミー・ペイジジョージ・ハリスンを敬愛し、ギターの奥深さを
知り始めた。
しかし宅録を始めてから、様々な音色、殊にシンセサイザーの音作りに興味を示し始めた
ここ最近。ギターにおいては、私のテクニック向上が伸び悩むことも相俟って次第に
興味が薄れて行きつつあった頃、この作品に出逢った。

しかし元々の購入動機は、宅録の研究のためである。
音場調整用のCDを探していた中に、某書籍のオススメだったこと、
また、敬愛するブライアン・イーノがプロデュースしていたことも重なり、
本作品を入手するに至ったのである。

リスニング用のコンポではなく、レコーディング用のモニター・スピーカーを通して
CDを流す。
書籍に記述されていた通り、ベースとドラムのキックとのマッチングが絶妙で、
聴いていて心地よい空間が展開されていた。
しかし、要素としてはそれだけではなかった。
展開される空間を埋めていたのは他でもないエッジの奏でるギターの音色だった。
独特のディレイサウンドを武器に現在の地位を築いているわけだから、
ファンからしてみれば「何を今更」と思うかもしれない。
だが、私にとってこれがU2初体験であり、そこで聴いたエッジのギターサウンド
まさにセンセーショナルだったのだ。

ギターの音色なのだが、ギターでない感じもする。ここで私は思った。
ギターという楽器は、あらゆる加工を施せばまったく新しいものを生み出せるパワーを
持っている、と。たとえそれが、ギター本来の味を損なうことになろうとも、方法論としては
正しいのではないか?
至極当然のことかもしれないが、本作を聴いているうちに、当然のようなことを
深く考えていく節があった。

「ギターは面白い。」

そう思わせてくれたことに感謝したい。

こういったサウンドも取り入れていけたらなぁ…。

『THE JOSHUA TREE』U2
1.WHERE THE STREETS HAVE NO NAME
2.I STIIL HANEN'T FOUND WHAT I'M LOOKING FOR
3.WITH OR WITHOUT YOU
4.BULLET THE BLUE SKY
5.RUNNING TO STAND STILL
6.RED HILL MINING TOWN
7.IN GODS COUNTRY
8.TRIP THROUGH YOUR WIRES
9.ONE TREE HILL
10.EXIT
11.MOTHER OF THE DISAPPEARED