a farewell note by radiohots

2019年10月にYahoo!ブログから移行しました。

『COSMOS』BUCK-TICK~原点回帰(2周目)~

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1996年発表の9th。
ダークネスという重い鎧を脱ぎ捨て、B-Tが次に到達したのは、
彼らの原点を意識したようなポップネス。
しかし、『狂った太陽』あたりから顕著になった、ノイズの手法が、本作でも
存分に取り入れられ、やはり普通の枠には収まらない作品に仕上がっている。
(インダストリアル・ロックバンドという扱われ方をされ始めたのもこのあたりからか。)
不意に立ち戻った感のある、ポップ性、メロディアスなナンバー、
このあたり、個人的には、

「天才(今井)と神(櫻井)の気まぐれ」

がもたらしているのではないかな、などと邪推してしまふ…。

深い闇、混沌を経由して辿り着いて、本作は「愛」がテーマになっている感がある。
初心者は、本作から聴いてみるのも面白いかもしれない。

ちなみに、私のお気に入りは、「idol」。
シングルカットされてもおかしくないドラマティックなナンバー。
アルバムに潜む傑作、之即ち彼らの真髄、ということを再認識させられる。

『COSMOS』BUCK-TICK
01.Maria
02.キャンディ
03.チョコレート
04.SANE
05.Tight Rope
06.idol
07.Living on the Net
08.Foolish
09.IN
10.Ash-ra
11.COSMOS