a farewell note by radiohots

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『ONE LIFE, ONE DEATH』BUCK-TICK~20世紀の遺産~

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2000年発表の11th。
『COSMOS』に於ける原点への回帰、『SEXY STREAM LINER』に於ける新時代ロックの確立。
このふたつの要素を見事に融合したかのような快作。
紆余曲折を経て、約3年の年月を重ねて産声を上げた20世紀最後にして最大の財産。
上記の表現を当て嵌めてみても差し支えないほどの作品といえる。

BMGへの移籍、3年振りなど、完成までに至るステップが過去と異なる分、
細部にわたって実に丹念に作り込まれている印象を受ける。
特にラスト2曲が圧巻で、見ようによっては、二通りの終幕を迎えることができる。
あなたは、今井流終幕「RHAPSODY」か?それとも櫻井流終幕「FLAME」か?
どちらを選んだとしても見えてくるのは新時代に向けた光…。
そんな感じで本作に触れるだけでも、充分奥深く楽しめることだろう。

ちなみに私のお気に入りは「細胞具ドリー:ソラミミ:PHANTOM」。
オレって、意外と今井イズムの継承者なのかな?
と、ふと思ってしまう曲。
「神風」然り、この手の突き進む感じの曲調は、実に興奮させられます。
余談だが、詩の面に於いて、次曲「カイン」の「羊~」と呼応している
あたり、結構注目。

『ONE LIFE, ONE DEATH』BUCK-TICK
01.Baby, I want you.
02.CHECK UP
03.GLAMOROUS -FLUXUS-
04.細胞具ドリー:ソラミミ:PHANTOM
05.カイン
06.Death wish
07.女神
08.サファイア
09.RHAPSODY
10.FLAME